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手羽イチロウさんインタビュー
1987年に始まった武蔵野美術大学彫刻学科の学生の有志による野外彫刻展は、名前や主旨を変えながら今でも毎年行われています。そして今回、初期の野外彫刻展参加者であり、彫刻学科を卒業され、現在武蔵野美術大学法人企画室室長の手羽イチロウさんに当時のお話を聞かせて頂きました。
―手羽さんが学部1年生の時に第一回野外彫刻展が始まったということですが、「箔がつかない」と言う事で1回目を第二回として野外彫刻展が始まったとお伺いしました。本当ですか?
手羽さん:うん。変だね。(笑)
―野外彫刻展の始まったきっかけなどはありましたか?
手羽さん:実はよく知らないんだけど(笑)、ムサビそばの玉川上水じゃなくて、小川駅から東大和駅の方向に野火止用水があって、そこにうちらの先輩が作品を設置したの。確か今でも作品が残ってるはずだよ。野外展示のきっかけはそこからじゃないかな。そうそう。小平中央公園が出来たのが20年前位なんだよね。(注:1985年4月オープン)
―丁度野外彫刻展が始まるくらいですね。そういった事が理由なんでしょうか?
手羽さん:うん。推測だけどね。野火止用水の野外展示があって、その時に小平市役所との関係ができ、「じゃ新しく公園ができるからそこでなにか」と、場所というよりは市役所との関係が先にあったからじゃないかな。
―市役所からオファーが来て、それでやろうと。
手羽さん:だと思うよ。・・・というか、野外彫刻展のスタート話は共通彫塑の戸田先生の方が詳しいはずだよ。だって戸田先生の代から始めてるんだもん。油絵学科の袴田先生とか。戸田先生のところには行ったの?
―行ったんですが、「手羽さんに聞いたらわかるんじゃない?」と言われて。
手羽さん:もー!あの人、照れ屋なんだよね。ま、そこがかわいいところなんだけどさ。で、なんだっけ?
―学生側が小平市とつながりを持たせたかった、というよりは小平市側からということですね。
手羽さん:そうそう。あとね、俺の代(手羽さんが4年生)で、初めて小平市から後援がついたんだよ。
それまでは小平市からペンキ代やトラックを出してもらったりはしてたんだけど、小平市の方から「野外彫刻展の予算をはっきりと付けるために”後援”という形をさせてほしい」って言われて。ムサビで学生生活課・小平市・学生で協議したことがあった。
―なるほど。では、一回限りの展示にしようとしていたのか、伝統のような形にしたかったのかについてお伺いしたいのですが。
手羽さん:予算付けってことはたぶん継続的なものにしようとしてたんだと思うよ。あ、だんだん思い出してきたぞ(笑)。後援の話があって、彫刻学科の中で話し合った時に「後援」だといろいろ「市からの縛り」がつくんじゃないかって危惧する意見も出てたっけ。でも、それは特にないことが確認できたんで、後援名義をつけてもらった・・という経緯だった。
―野外彫刻展が今年は「小平アートサイト2010ギャングエイジ展」という名前になったんですが、今年の有志展についてどう思われますか?
手羽さん:なんで「ギャングエイジ」なの?ちょうど、うちの子が小学3年生でギャングエイジなんだよ(笑) よく市役所からOK出たね。
―そうなんですよ。最初名前を「ギャングエイジ」にしたことで市から「その名前じゃ予算は組めない」って言われてしまったんですが、なんとかなりました。
手羽さん:あと、ギャングエイジ展のブログも見たよ。作品集をどうするかって話が書かれてた。
―本当ですか?ありがとうございます!
手羽さん:今は、作品集の発行のタイミングはどうしてるの?昔はね、展覧会初日に図録を配ってたの。今は現場に設置した作品を写真におさめるようになったよね。
―そうですね。
手羽さん:当時は市役所もそんなに予算が無かったから全部白黒で。でも来場された方に配りたかったから、事前に写真を撮って図録を配ってたんだよ。
―今は、図録は自分たちのための作品集というような意味合いが強いです。
手羽さん:昔は作品集という意識は全くなく、展覧会パンフレット的意味合いが強かった。だからそれでも良かったんだよ。でも、うちらの数年後の連中が、図録をカラーにしてちゃんと作品集にしたいってワガママ言い出してさ(笑)。それから現場の写真を撮って、展覧会が終わった後に配る形になったんだよ。「来場者に配った方がいいんじゃないか」とか「高価な作品集ではなく廉価なものに」なんて話がブログに書かれてると、輪廻転生というか、こういうのっていつまでもグルグル議論してるもんなんだな、と思った(笑)
―野外彫刻展が名前を変えながらも続いていることについてどう思われますか?
手羽さん:もちろんいい事だと思うよ。大学が求められてることの一つに「地域との連携」てのがあってね。社会に対してどうアプローチするか、いろんな大学が最近になって必死に取り組んでいるんだけど、野外彫刻展ってまさにその「地域との連携」なんだよ。
小平市も手弁当でやってくれてるし、20年以上前から活動してるこういう形の地域連携事例って全国見てもあんまり無いはず。そしてそれが大学の起こした動きではなく、学生からの動きってところがすごいところ。
だから、「自分達はすごいことをやってるんだ!」と、もっと自信もってやったらいいし、もっと宣伝したらいいと思う。
手羽イチロウ TEBA Ichiro
福岡県出身。武蔵野美術大学彫刻学科卒。
企画部法人企画室長。
ムサビ日記[http://www.musabi.com/]と美大日記[http://bidai.tv/]の管理人。
三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子と羽海野チカと銀魂とヒーロー戦隊モノと合体
ロボットと教育テレビとムサビが好きで、シャンプーはマシェリを10年以上愛用。
手羽さん貴重なお話をどうもありがとうございました!!
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小平アートサイト'10 ギャングエイジ展
「ギャングエイジ」という言葉は知ってますか?以前、ブログで書いたことがありますね... //美大日記::ムサビの手羽 2010/11/09 03:24
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